− 日常メンテナンス −
【基本は日常点検から!】
−  日常点検の習慣をつけよう! −
■ 道路運送車両法 第47条の2 ■
日 常 点 検
・・・ 自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行状態から判断した適切な時期に、灯火装置の点灯・制動装置の作動その他の日常点検をしなければならない。
運行前点検
・・・ 自動車の使用者又はこれらの自動車を運行する者は、1日1回、その運行の開始前において、点検をしなければならない。
上記のように、運行前点検は法律で義務付けられているのです!
とはいっても、1日1回乗る前に仕業点検を…と聞くと固い感じがして敬遠したくなりますが、実際には難しいことでも何でもなく「基本的な点検を習慣付けましょう。」ということです♪
− 運行前点検の合言葉! −
ライダーの方なら1度は聞いたことがあるかもしれません。
ここを押さえておけば運行前点検はOK!というポイントの頭文字を合言葉に♪
ネン ・ オ ・ シャ ・ チ ・ エ ・ ブ ・ ク ・トウ ・ バ ・シメ
まずはこの合言葉をバッチリ覚えてください。では以下で各ポイントを説明します。
ネン ・・・ 燃料(ガソリン)の残量をチェックします。タンクキャップを開けて燃料の残量を確認しましょう。
・・・ オイルの残量、汚れを確認します。車体を直立にしないと正確に量れないのでセンタースタンドのないバイクは注意が必要です。
シャ ・・・ 車輪(タイヤ)の溝は充分残っているか、ヒビ割れや損傷がないか、空気圧は適正か、またホイールに歪みやクラックはないかを確認します。
・・・ チェーンの遊びは適正か、グリス切れを起こしていないか 、サビは発生していないか、部分的に固着していないかどうか等を確認します。
・・・ エンジン全体を見回し、オイル漏れや冷却水漏れがないか、パーツや配線類のガタつきがないかを確認します。またエンジンを始動させて排気漏れや異音がしないかどうかチェックします。
・・・ ブレーキパッドの残量、キャリパーやディスクはしっかり固定されているか、ブレーキフルードは規定量入っているか確認します。バイクを押してブレーキの効きやタッチもチェックします。
・・・ クラッチの切れやつながり、レバーの遊び量などをチェックします。油圧の場合は、フルードの量や汚れも確認します。
トウ ・・・ 灯火類(ヘッドライト / ウィンカー / ハザード / テールランプ / ストップランプ)が正常に作動、点灯するか確認します。一緒にホーンやメーターもチェックしましょう。
・・・ バッテリーの液量がアッパーレベル近くにあるかどうかを確認します。
これは開放型バッテリーを使用しているバイクが対象で、最近主流のMFバッテリーの場合はターミナルの緩みをチェックする程度でOKです。
シメ ・・・ 各部ボルト類の締め付けを行います。緩んでいるボルトはないかをチェックするのですが、全てのボルトを…となると日が暮れてしまうので、ひとまずハンドル回りとステップ回り、マフラーマウントに使われているボルトを確認しましょう。
どうしても時間がないときは!!
ぶたとねんりょう
(ブレーキ)、(タイヤ)、(灯火類)、ねんりょう(燃料ガソリン)をチェック!
これが最低限の項目です!
時間に余裕があるときは必ずネンオシャチエブクトウバシメでいきましょう♪
− メンテナンスは洗車から始まる! −
洗車はただ単にオートバイを綺麗に洗う為だけではありません。
オートバイの塗装は実にデリケートで傷みやすく、保管してるだけでも汚れ、色褪せていきます。洗車の目的はもちろん第一に汚れを落とすこと、第二に汚れをつきにくくすること、そして第三に各部の点検をすることです。

洗車をするときは、必ず洗う部分に目がいくはずです。そこでオートバイを洗いながら、不具合がないかどうか点検することでトラブルを防ぐことができます。
ということは、綺麗なオートバイ=整備が行き届いてるオートバイと言えますよネ♪

洗車をするときの手順としては、まず車体全体へ水をかけ、埃や砂などを洗い流しておきます。乾いた状態で拭いたりするとボディに付着した埃や砂によって傷をつけてしまう原因になります。
注意点としてはヘッドライトの裏側やタンクの裏側など配線コネクター、電装パーツ系が収まっているところに強く水をかけないように気をつけましょう。

次に、濡らしたスポンジにカーシャンプーを含ませ、よく泡立ててからボディを洗っていきます。カウリング、タンク、シート、テールカウルから洗いはじめ、基本的にはボディの上から下へと洗い進めていきます。
エンジンや足回りなどの細部にはブラシを使って汚れを落とします。

全体を洗い終えたら、念入りに水で洗剤が残らないように洗い落とし、水滴を拭き取ります。このときに、できれば吸水性の高い合成セームなどがあると便利です。
タオルやセームで水滴を完全に拭き取ることは不可能なので、走行して乾かしましょう。

洗車で落ちなかった汚れには、水アカ落とし剤やコンパウンドで研磨します。コンパウンドなどを使用するときは、粒子の細かいものを使い、塗装へダメージを与えないように気をつけましょう。

研磨した塗装面はデリケートな状態になるので、ワックスで保護します。
ワックスを塗ったら乾燥しきる前に綺麗なウエスで、半乾きのワックスを塗りこむ感覚で拭き取ります。

塗装面やメッキパーツ以外の、樹脂/ゴム類パーツには保護ツヤ出し剤を使用します。ただしシートには滑るのでワックスやツヤ出し剤を塗ってはいけません。

洗車の基本的な流れを記述しましたが、実際にはパーツの材質や付いた汚れによっても工夫が必要です。また、洗剤やケミカルも様々な種類が用意されていますので自分の目でよく確かめながら、より効果的な洗車スタイルを見出してください♪

− あとがき −
バイクの楽しさといえば、何よりもダイレクトに風を感じて走ることではないでしょうか。
オートバイのメカニズムを知らなくとも、走ることにまず影響はないでしょう。
点検や車検も定期的にお店の整備士に任せておけば不自由を感じることもありません。

しかし、オートバイの楽しみは走ることだけなのでしょうか。
もちろんそんなことはなく、むしろ構造を知るというのも1つの面白さであり、それ以外にもオートバイの面白さを見出すポイントは無数にあることでしょう。

メンテナンス講習会において、オートバイの構造やメンテナンスを全て説明することは出来ませんが、各ポイントに的を絞りながら一見、難解な雰囲気が漂う仕組みや構造を少しずつほどいていくことで 『 なるほどね 』 と感じてもらうことが1番重要です。

少しずつ基本的なことから理解していくことによって、走行しているときにも単に走るだけではなく、パーツの役割や機能を意識しながら走ることも出来ます。
そして、自分で愛車をメンテナンスすることにより、また少しずつ構造が見えたりと、どんどんオートバイが楽しくなっていくハズ♪
講習会によって、皆さんがオートバイライフをより楽しく感じて頂ければ幸いです。